公開:2026.08.14 08:17 | 更新: 2026.08.14 11:20

昨夜、千葉県を襲った大雨は京葉CCにも影響を与えましたが、土砂崩れ等の大事に至りませんでした。ところどころ池状態になった箇所があり、修復が必要なバンカーが多数発生した程度です。県内には亡くなられた方もいたそうで、残念です。お悔やみ申し上げます。
今回は記録的な大雨でしたが、京葉CCでも累計で400mm、最大で90mm/hもの大雨を記録しました。

このような大雨に対して、京葉CCのバンカーがどうなったのかを今回は検証していきたいと思います。
まずは最近の手直しを受けていない古いバンカー(8番ホール)です。

排水管もシートも何もないバンカーで、しかもバンカー手前が一番低く作られているので大雨で砂が外に流亡しています。白線がバンカーの縁で、赤線で囲った部分に流亡した砂が見えます。黄線で囲った部分は砂が流れ落ちた斜面部分で、土が露出しています。

このバンカーは排水管が埋設されているはずですが、どこかで目詰まりを起こして水が溜まっています。施工方法としては真ん中に排水管を埋設して砂利で埋めて砂が混ざらないように砂利の上だけシートが敷いてありますが、砂面と基盤の土との間には何も敷いてないです。どこで排水不良を起こしているのか、これだけだとちょっとわかりません。調査が必要です。
次は13番ホールです。

このバンカーの左側に池があって、このバンカーはその池の水面よりも低い位置にあるので、もともと無理のある位置にあるバンカーと言えます。ここに見える谷に向かって雨水が集まってくるので、大雨が降るといつも池になる場所です。このバンカーは造成方法の不備による排水不良以上に、地盤が低すぎて排水ができない構造的な問題を抱えています。基盤をもっと高くするしか改善方法はなさそうです。
次は修復第2期のバンカーです。まず14番から。作り的には水の流れ込みで砂が流されないように砂斜面を作っていないのが特徴で、排水面ではそれ以前と同様に排水管は埋設されているけど基盤との境界にシートはないです。黄色で囲ったところに排水管が見えます。赤線で囲ったところは基盤や縁の土が砂面の上に浮いているところです。この土が砂と混ざっていくと排水不良を起こしていくと考えています。今回はこの部分はスコップで手作業で除去するように指示しています。一番右は外からの水の流れ込みが少なかったようで、縁から少し土が流れ込んだ形跡が僅かに見られます。



この3枚のうち、もっとも気になるのは最初の写真で、砂が流されて大きく基盤が露出しています。明らかに砂が少なくなっています。ボールが良く入るバンカーは想定していた以上に砂が減ってしまうのか、最初から少なかったのか調査が必要ですが、現状明らかに少ないので、シートを張った上で砂の補充が必要です。
ただ、水たまりはできていないのは収穫です。
次は3番ホールです。14番より1年前に直したバンカーですが、一番最後の写真はちょっと不思議な状態です。奥の方の砂と断層ができて全体が低くなっているようにも見えます。基盤の土が見えてるようにも見えますが、そうではなく砂の上に土が浮いている状態です。この土がいったいどこから来たのかがよくわからないですが、既に混ざっていたシルト分が大雨で浮いた可能性もありそうです。現状水が引いているので確定ではないですが、大雨で一時的に水たまりになっている時にシルト分が浮いてこのようになったのではないかと思われます。これを放置してこの上に砂を足すとシルトの不透水層ができて、本当は砂があるのに補充した分の厚みしか砂を感じない(砂がないように感じる)ことになるのではないかと思われます。1枚目の写真では左の斜面から滝のように水が流れ込んだと思われますが、排水管がのたうち回るように飛び出しています。一体何が起きたのでしょうか。



第3期のバンカーです。従来の方法に加えて法面にシートを張っています。しかし、最初の2枚では縁などからの土の流れ込みがかなり見られます。2枚目についてはどこから土が流入したのかはっきりしないのが問題です。おそらく1枚目同様に縁の土が露出した部分からです。3枚目は斜面が強くないせいか縁からの土の流入は少ないですが、基盤の土が露出しています。ここはかなりの砂の厚みをもたせていたので意外ですが、排水管の配置を再検討するうえで有益な情報です。土が露出してる手前からは排水管が入っているので、砂の移動はそこで止まっています。斜面直下に横に排水を取ると良いかもしれません。






最後は一番新しい11番のバンカーです。ここは斜面だけでなく基盤部分も不織布のシートを張って土と混ざるのを防いでいます。ただ、斜面に貼ったシートと芝の間にわずかにある土面から流れ込みが生じていてバンカーを汚しています。シルトの僅かな流入でも排水能力を著しく悪化させるので、できれば防ぎたいところで、次回への教訓として、シートは芝面ギリギリから貼るようにします。
バンカーをいつも良い状態に維持するにはバンカーの構造を雨に強いものにすることと、砂量を維持したり、シルトを丁寧に除去する日々のメンテナンスの両面が重要だと思います。今回は構造面の検証ができて、正しく進化してきていると思いました。今後はメンテナスがきちんと行われるように気をつけていきたいと思います。具体的には砂の厚みの維持、雨の後のシルトの除去などです。
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